ホッパーフィーダー利用で省面積を実現
東京都内には、実に様々な路線の地下鉄が運行しています。
東京都内の地盤は、地表から50メートルくらいまでは軟弱地盤なので、トンネルをつくるのが難しいです。
そこでシールド工事の登場ということになります。
現在一番使われているのが加圧式泥水シールド工法です。
掘進機の先端には大量の泥水が充填されています。
その泥水の圧力で地山の崩壊を防ぐという仕組みです。
ですから軟弱地盤でも安心して工事を進めることができます。
難点は大量に発生する泥水の処理です。
通常の工法では、地上部分に大きな敷地を持っていなければ、工事を進めることができません。
これは脱水汚泥の乾燥機とセットで使うのが良い方法です。
脱水汚泥を乾燥機で完全に乾燥させますので、ホッパーフィーダーから出てくるのは乾燥した砂状のものです。
まず水分が完全に蒸発していますから、そのぶんの体積が減少しています。
処分するのは、乾燥した砂状の土砂だけになります。
大手から中堅のゼネコンは、こぞってこのホッパーフィーダーを活用しています。
それには大きな理由が隠されていました。
山本技研工機の一連のシステムを採用することによって、シールド工事の、地上部分で占有しなければならない面積を、大幅に省略することができるからです。
ゼネコン業界用語では省面積シールド工法などと称されています。
この工法が現在の日本を支えていると申し上げて過言ではありません。