X線管球はどこにつかわれるのでしょうか
X線回折という物理現象を利用しますと、物質の原子レベルでの構造を調べられます。
これにより、物質の性質を調べることが出来たり、未知の物質がなんであるか知ることができます。
このようなX線回折を利用した測定器は、おおまかには、X線を作り出す部分とX線をあてて調べたい物質を置いておく部分、及び物質にあたって出てきたX線を検出する部分からなります。
この内、X線を作り出す部分に使われている部品がX線管球です。
X線管球は、真空に保った管球の中に陰極と対陰極を設置して、陰極を熱した時に出る熱電子を対陰極にあてることでX線を発生させています。
そして、対陰極に使われる金属の種類によって異なる波長のX線が発生します。
なお、X線管球は、発明者の名前をとってクーリッジ管とも呼ばれます。